老舗の飲み屋との接し方

Greenmistの事務所(自宅ともいう)の近くには
横浜を代表する飲屋街、野毛があります。

この野毛の中で、長い歴史を誇るのが武蔵屋。
どんなところかは検索してもらえればすぐに分かると思いますが
その佇まいは、長く町に根を降ろさなければ滲み出ない風合いです。

野毛に縁ができて、馴染みの店ができ、
そこの常客と話すようになると、必ずウワサに上る野毛のレジェンド。

いつかは武蔵屋へ行きたいなと思い、
思い切って一度行ってみて体験してからは
また、通うのか、それともその一度でよいのか、
そこばかりはその人の感性次第です。
飲み屋とはそんなもんです。
その後、通っても通わなくても、武蔵屋を肴に酒を飲む。
そういう存在です。

極論すると、あの佇まいでおばちゃんが元気ならそれでいい。
あの前を通った時に、ぽっと灯りがついていたら
安心して行きつけの店で飲めるというものです。

そんな武蔵屋ですが、近年、メディアで取り上げられたからか
店の前に行列ができています。
あれ、本当に野暮だ。
(常連で並ぶ人や遠方など特殊例は除く。あくまでも一見さんの話)
満席だったら「またあらためるよ」という選択肢がないんでしょう。

飲み屋は、文化です。
お店というハコと、店員さんと、料理と、酒と、客。
一体となって風合いが生まれる。
この空間で酒を飲み、肴をつついて幸せだなと思う。
武蔵屋は特に三杯飲み屋だけに、その時間は凝縮される。

その大切な構成要素の一翼を担っていた「客層」というものが
あの行列で崩れているのです。
どんな店でも、ほどほどの入りならば
常連さんと一見さんの割合はある程度一定で
それが、その店ならではの雰囲気をつくっています。

言い換えると、
並んでいる人は、並んでまで体験したかったものの真価が体験できない。
味わって、建物を見て、終わり。
すべての構成要素がないと
歴史と空間が混ざったような、
あの幸せなところまで行きつけない。
この矛盾。

ラーメン屋は並ぶのもエンタテイメント。
でも、酒場は違う。
ぶらり、一杯。
そういう気楽さがいいのになぁ。

スマホで飲み屋を探すこと自体が、酒飲みとして恥ずべきことだ。
インターネットには、広告と他人の評価があふれている。
他人なんて気にする必要はない。
暖簾を見て、好みの店かどうかを判断しよう。
そして、それをはずした経験もいい酒の肴なのだから。

なにごとも、ほどほどに、アナログで。

とネットを使うなと言った舌の根も乾かぬうちに
私たちGreenmistはインターネットでの集客をお手伝いいたします。
という矛盾。
もちろん、ほどほど集客も、ドカンと集客も、どちらもがんばります。


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