安諸定男さんとの郡山散歩

2012年9月30日、庭師・安諸定男さんを中心としたお月見会が開催されました。
本記事はその翌日、10/1に郡山界隈をうろうろしたレポートでございます。
※長文です。そして、写真が多いので重たいかもしれませんが、お付き合いお願いします。

〜10月1日 郡山散歩〜

ただでは転ばない。それが庭師。
9/30のお月見の翌日、若林造園さんの別邸「望雲荘」を出発する時は、こんな景色。

やたらとみんなトラックで来ているなぁと思っていたんですよ。
つまりは、

庭師と石屋

こういうことなのであります。
みんな、郡山から石を積んで帰ったわけです。
しっかりしてるなぁ〜。

石を持って帰るメンバーとは別に、親方と同行者4名と、郡山の新さん、岡崎のマービーさんで郡山をうろうろ。親方の「鍛冶屋に行ってみよう!」の一言で、新さん愛用の鍛冶屋さんへ。
11/1発売の雑誌「庭」で新さんが石つかみ(=ガニ)をつくってもらったのもこことのこと。鉈や包丁、農具まで何でもつくっておられます。

郡山の鍛冶屋

マービー氏は、鎌の刃に切れ込みが入っている変わった鎌を買っておりました。
どうやって使うのかも実演してくれるやさしい鍛冶屋さんです。

昼ご飯後は、新さんの仕事を見せてもらいました。

郡山の庭師・新肇さん制作の土塀

これにはしびれました。
なんといっても、柔らかくて土地ならではの仕上り!赤瓦も最高に決まってます。
すべてが真っすぐなようで真っすぐでない。人の手でしかできない仕事です。現代の機械頼みの人には絶対にできない仕上り。こういうものがちらほら残っていてこその日本だと感じました。

海外を放浪していて、日本に尊敬が集まるのは、自動車や家電メーカーだけではありません。これらの町並を育んできた職人たちと、それをよしとした日本人の精神性も相当に讃えられています。
語弊を恐れず言えば、自動車や家電メーカーを神格化しているのは、物質に重点を置く国々です。ヨーロッパ諸国のように、文化を守り、精神性を大切にする人たちは、日本の伝統的なことをリスペクトしてくれます。物質はあくまでも物質なのですから。
むちゃくちゃ書いているように見えるしかありませんが、海外取材をやっている中で接している話なので、この考えに間違いありません。

さらに余談ですが、私の出身地の神戸には江戸以前の町並が残っていない。生まれ育った町で愛していますが、愛しているからこそこういう欠点はどうにかしてほしい。先人との繋がりが一切感じない町って恥ずかしいです。
神戸論はさておき…

親方は、実はこのお寺にも用事があったのでした。
前日、お月見をさせていただいた若林造園さんと知り合うきっかけになった恩師がおられたとのこと。このご縁に感謝し、いろいろ報告したいからと、お墓参りをされました。

親方は「最近、歳だから」とか、おっしゃることも増えました。尊敬する人や仲間、もっと言えば嫌いな人までいろいろ亡くなっておられ、どうしても死を感じざるをえない状況なんだと思います。
でも、私は、そういう先に亡くなられた方に親方を見守ってほしいと感じます。(おこがましい話ですが)
なぜなら、自分はまだまだ親方に学びたいことが山ほどあるのです。
親方と話していると、とても日本が好きになります。
それだけでも、相当なものをいただいているのですが、欲張りなわたくしはまだまだ学びたい。
今回のお月見に来られた方も同じと思います。
こういう会をたくさん開いて、いろいろ語っていただきたいと切に感じました。

年末までにあと一回、親方を囲む場があれば…と思います。
そのときは、あなたも、ぜひ。

だなんて勝手に書いていいんだろうか…と感じる次第で
レポートの〆とさせていただきます。
長いのに読んでいただいてありがとうございました。


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安諸定男さんとの郡山散歩 への2件のフィードバック

  1. あたらし のコメント:

    「それをよしとした日本人の精神性・・・」
    この表現、しびれます。私もそんな日本人でありたいです

    本日208号拝見しました。この縁に驚きと感謝の気持ちでいっぱいです
    11月208号・・・「イイニワヤ・・・」ありがたやありがたや

  2. uracci のコメント:

    あたらしさん
    なんというか、いまの世の中、もうちと包容力のような、
    いや、放ったらかし主義というか、そういうものが足りない気がします。
    ええものはええでええんではないかと。
    年末までにあと一回、機会があればええなぁとおもいます。
    それにしても、208号、あたらしさんが最初から最後まで出てますな。すごい!

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