電話取材 佐野藤右衛門さん(庭師道具図鑑/刈込鋏)

5月発売の雑誌「庭」205号の庭師道具図鑑は、刈込鋏がテーマです。

既報のとおり、京都の鋏・刃物鍛冶の大隅さん(安広)を訪問し、
刈込鋏に秘められた工夫などをお聞きしました。

いろいろお聞きしていた、その後半でしょうか。

浦田:大隅さん、ところで、刈込鋏ってなんでこんな形なんでしょう?歴史とかご存知ですか?

こう聞いて、空間が止まった…。

大隅さん:うーん、どうなんやろ。うーん。そういえば、親父からも聞いてないし、お客さんからも聞いたことないなぁ…。
編集長:いやー、うーん、いやー。
浦田:…どうなんでしょうね…うーん。

これではいかんとみんなで考えた結果、思いついたのは、
我々で分からなければ詳しい人に聞いてみよう、というもの。

写真の撮影までひととおり終えた後、
大隅さんの紹介で刃物屋さんの菊一文字さんに行ってみました。

浦田・編集長:あの…刈込鋏を調べておりまして(中略)
菊一文字さん:鍛冶屋さんはその土地に合った道具をつくりますので、そのような過程でこの形になっていったのだと思います。でも、出自や詳細な歴史までは私どもでも、ちょっと…

とのことでした。
京の打刃物で名を馳せる菊一文字さんでも難解なテーマ。。。
どの業界でもそうかもしれませんが、簡単なことほど難しい。
※菊一文字さんは日本有数の刃物屋さんです

とはいえ、鋏づくりについては十分すぎるほど聞けたし、
写真も満足に撮れたので、この日はそれで取材を終えて帰りました。

でも、
でも、
なんかスッキリしないーーーーーーーーーーーーー。

ということで、編集長と考えたのは、
もうグウの音も出ない人に聞いてみよう、という作戦でした。

庭園づくりだけでなく、
それに加えて歴史も多くご存知の方。

もう、この人しかいないと我々が思い立ったのが
桜守として知られる、第十六代・佐野藤右衛門さん(植藤造園)です。

一度はお会いさせていただいているのですが、
今回は電話ということで、ちょっと緊張。
でも、いざ電話をかけてみると、
本当にビックリするくらいざっくばらんに話していただけました。

いつも取材させていただいている安諸親方が常々
「本当に偉い人は、偉ぶらないんだよ。
 時間さえあれば、会ってくれることも多いよ。
 一生懸命なら、若くても、レベルが違っても
 紳士的にいろいろ教えてくれる」
とおっしゃっていることを思い出しました。
佐野さんは、本当にどこでも変わらない。
テレビで見ても、若輩者の私にも、ウワサ話に登場しても。
以前お会いした時は、華がある人だなぁと感じましたが、
今回は自然体なんだなぁと感じました。

およそ10分。
歴史の細部までは佐野さんでも難しいとおっしゃいましたが、
誰からも聞けなかったおおよその歴史を始め、
さらに刈込鋏の各所について解説いただき
これはもう、相当、書くことが見えた濃厚な取材でした。

てことで、
いつもいいところでお開きにする計算高い記事ではありますが、
続きは本編で!!!
5月1日発売の「庭」をよろしくお願い致します。

佐野藤右衛門さん、若輩者のわたくしにも
いつも大変分かりやすく説明してくださり、ありがとうございます。
読者さんに役立つ記事を書くことはもちろん、
資料としても残るように仕上げます。


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